2010/12/31

2010年をふりかえって


2010年も最後の一日。あっという間の一年でした。
ほそぼそと年1頭ペースで続けてきた一口馬主生活をリニューアルし、
出資頭数増加に踏み切った初年度ということで、今年の結果を振り返って
みたいと思います。

(全戦績)
全戦績 : 3-2-1-4
勝率  : 0.333
連対率 : 0.500

シルクオールディーの活躍もあり、今年の戦績は満足できるものでした。
とは言え、実稼働頭数は2頭。稼働頭数が増えてくる来年は勝率1割、
連対率2割を目標にしたいと思います。

(シルクオールディー : 3-1-1-4)
期待に応えて1000万クラスを突破、菊花賞にまで駒を進めてくれました。
父マンハッタンカフェも勝ち上がった阿寒湖特別で勝利を収めた時には、
期待が高まりましたが、菊花賞後にまさかの屈腱炎発症で引退へ。
古馬になってからと期待されていた馬だけに、本格化した姿が見られな
かったのは残念です。
地方競馬で再起を目指すそうなので、今後も応援していきたいですね。

(レッドシェリフ : 0-1-0-3)
東京TCでの初出資馬。名門橋口厩舎のハーツクライ産駒ということで
どれだけの走りを見せてくれるか期待していましたが、残念ながら
これまでのところ勝利には恵まれず。
まだまだ馬体は幼さが残りますし、レースでも気を抜くところがある
ので、もうしばらく本格化には時間を要しそうです。
未勝利脱出はそこまできているので、まずは次走できっちり勝ち上がり、
成長を促すために休養に出してあげたいですね。

(レッドシャンデル : 0-0-0-0)
2歳戦でのデビューをもくろんでいましたが、気性面の問題からゲートで
てこずり、練習中に負傷と悪循環にはまってしまいました。
気性面に問題のある馬の難しさを教えてくれた一頭です。
能力的には十分勝ち上がれるものを持っていると思うので、まずは骨膜を
完治させ、入厩にこぎつけて欲しいですね。
春先のデビューを期待したいと思います。

(パームアイランド : 0-0-0-0)
こちらは年末ぐらいにデビューできれば、と考えていましたが、笹針後の
立て直しに時間がかかってしまいました。宇治田原まで移動しています
で、年始には入厩できるといいですね。
有力馬が揃う松田博厩舎でどのような扱いをしてもらえるのか不安は
残りますが、まずはデビューが目標です。


2011年は以下のメンバーで迎えることになります。
どの馬も怪我無く頑張って欲しいものです。

(3歳)
レッドシェリフ(牡、橋口)
レッドシャンデル(牝、昆)
パームアイランド(牝、松田博)

(2歳)
タッチフォーゴールド09(牡、橋口)
ネイチャーガイド09(牡、古賀慎)
ビービーバーニング09(牡、領家)



2010/12/29

タッチフォーゴールド09、OCDの手術無事終了


10.12.27 

(社台ファーム)
担当スタッフ「OCDの手術を終えて、現在は舎飼休養中です。術後の経過は良好です。馬体重は510キロです」



OCDの手術も無事終わり、経過観察中です。
年明けには運動を再開できるのではないでしょうか。
大きな問題となる手術でもありませんし、遅れにはならないでしょう。

(Copyright@TOKYO THOROUGHBRED CLUB)



2010/12/28

ネイチャーガイド09、さらに見栄えが良くなってきた


10.12.27 

(下河辺牧場)
ダートコース1200m×2本。週3回はそれに1000m坂路1本(ハロン25秒)追加。馬体重470キロ。
下河辺氏「騎乗馴致も問題なく終え、乗り慣らし騎乗を順調にこなしています。もともとバランスの良い体をしていましたが、乗りながら締まりが出て、さらに見栄えが良くなってきました。気性も従順ですし、扱いやすい子ですよ」


11月に見学させていただいた時と比べ、ダートと坂路での距離がそれぞれ
200mずつ長くなっています。着実にステップアップが図られていますね。

前月更新時の写真と比べると、腹回りが少しすっきりしてきており、
調教で少しずつ絞れてきているようです。

気性は相変わらず良さそうですし、このまま順調に乗り込めることを
期待しましょう。

(Copyright@TOKYO THOROUGHBRED CLUB)

2010/12/27

シルク9-27、一段と馬体が成長


(2010-12-21)
坂東牧場在厩。調教を積極的にこなしながら、一段と馬体が成長した。
勝ち気な性格がプラスに出ており、2歳戦から動けそうだ。
H155cm G173cm C20.0cm W440kg


これまでのところ大きな問題もなく、順調に乗り込みが進められている
ようです。
写真でみると、この時期にしては毛艶も良いですし、体調面は特に問題
なさそうですね。
胸前の筋肉のつきかたなどは、母方のダート向きの血が出たようにも
感じられますが、全体的には伸びやかな馬体ですので、素軽さがあれば、
芝でも頑張れそうに感じます。

(Copyright@Silk Horse Club)



パームアイランド、変わりなく乗り込みを続ける


(2010-12-25)
京都府・宇治田原優駿ステーブルで調整中です。ウォーキングマシンの運動30分
行った後、本馬場でダクとキャンター2,400mと坂路1本の調教をつけられています。
牧場担当者は「引き続き17-17を中心に乗り込んでいますが、ここまで変わりなく
来ていますので、速い調教も入れて行けそうです」と話しています。


同じペースでの乗り込みが続けられています。
17-17程度だと特に問題なさそうですし、年明けからはもう少しペース
アップしていけそうですね。


2010/12/24

レッドシャンデル、無理の無い調整を進める


10.12.24 

(ファンタストクラブ)
米田氏「現在は軽めのキャンター1600mの調整。先日お話したように、骨膜の具合を見ながら、無理のない調整を進めていくことになります。昆先生の方からレントゲン写真を送って欲しいと要請があったので、すでに送っています。それを見て、先生の方から何か指示があるかもしれません」



先週までと比べ、軽めの調教に切り替えられています。
良化を辛抱強く待つしか無い状況ですね。
昆調教師も気にかけてくれているようなので、早く骨膜が治まってくれる
ことを祈りましょう。



2010/12/23

レッドシェリフ、いつものペースで調整中


10.12.23 

(橋口厩舎)
乗り運動後、軽めに坂路1本。
 栗東坂路 67.1-50.3-33.7-16.7 馬なり
助手「いつも通り、変わりないですよ。マイペースに淡々とした雰囲気で登坂した後は、いつものコースを通って厩舎に戻り、いつも通りの手入れをしてもらい、大好きなご飯をアッという間に完食。いつも通りの生活ですよ。厩舎の中では定位置にたたずんで、ウトウトしながらリラックスしています。良い意味で、大きな変化はありません。予定が決まり次第、調教のピッチを上げていきます。コンスタントに使っている馬だから、1、2本やれば、息も整います」



いつも通りマイペースで調教をこなし、しっかり食べる生活を
送っています。ほんと「サラリーマン」的な馬ですね。
次のレースでは、ぜひとも「できるサラリーマン」になってもらいたい
ものです。



レッドシェリフ、小気味良いフットワーク


0.12.22 

(橋口厩舎)
乗り運動で逍遥馬道を通り、坂路下角馬場でダク10分後、軽めに坂路1本。
 栗東坂路 75.7-52.0-32.1-14.6 馬なり
橋口調教師「予定レースは、年明け早々か、もしくは小倉まで待つか、現在検討しています。今日は、いつもの通り、坂路一本登坂の調整。小気味良いフットワークで登板していましたよ。元気は良いのだけれど、それをあまり表に出すタイプでもないからね。変わらず順調に来ています」



予定はまだ先なので、軽めの時計で調整が進められています。
相変わらず変動がなく、状態の安定した馬です。
そろそろ勝利が欲しいところなので、次走は慎重に選択されそうですね。



2010/12/21

パームアイランド、17秒前後での乗り込みを継続


(2010-12-20)
京都府・宇治田原優駿ステーブルで調整中です。ウォーキングマシンの運動30分
行った後、本馬場でダクとキャンター2,400mと坂路1本の調教をつけられています。
牧場担当者は「速いところはまだですが、それでも17秒前後のところを中心に、順調
に進めています。今の感じで力を付けてくれればと思います」と話しています。


引き続き、これまでと同じメニューで調整が進められています。
年内はこのまま乗り込んで、年明けからペースアップでしょうか。
もう少し早めをやりだすと、動きに関するコメントが出てくるかも
知れませんね。




(2010-12-20)
京都府・宇治田原優駿ステーブルで調整中です。ウォーキングマシンの運動30分
行った後、本馬場でダクとキャンター2,400mと坂路1本の調教をつけられています。
牧場担当者は「速いところはまだですが、それでも17秒前後のところを中心に、順調
に進めています。今の感じで力を付けてくれればと思います」と話しています。

2010/12/20

レッドシャンデル、再度ペースダウン


10.12.20 

(ファンタストクラブ)
米田氏「先週末、レントゲンで骨膜の具合を確認しました。ギザギザに写っていた箇所は丸くなってきていたので、馬が感じる違和感や痛みなどは軽減しているとのことでした。ただ、骨膜自体は前回の検査から少し大きくなっているとのことで、運動を続けるにしても、一旦ペースを加減した方が良いとの診断でした。今の状況だと、すぐに厩舎に移動して調整していくというのは難しいので、しばらく軽めの運動で様子を見ながら、定期的にレントゲンで骨膜の状態を確認し、その都度、今後のプランを立てていくということになります」



レントゲンの結果次第で、入厩のスケジュールを立てる予定でしたが、
残念ながら骨膜自体が大きくなっているとのことで、再度ペースダウンと
なるようです。
しばらくは軽めの運動で、骨膜が治まるのを待つしかなさそうです。
辛抱が必要ですね。



2010/12/19

レッドシャンデル、移動を検討


0.12.17 

(ファンタストクラブ)
米田氏「昨日、昆先生がお見えになって状態を確認されました。歩様など外面的には問題ないので、骨膜の具合が良化しているようなら、そろそろ移動を考えましょう、とのことでした。近々、レントゲンで状態を確認しようと思っています」



再度入厩に向けてスケジュールを立てていくようです。
骨膜の状況次第ではありますが、年明けぐらいには移動できるかも
知れませんね。



2010/12/16

レッドシェリフ、次走は来年に


10.12.16 

(橋口厩舎)
乗り運動で逍遥馬道を通り、坂路下の角馬場でダク10分後、軽めに坂路1本。
栗東坂路 小牧J 72.9-55.7-38.0-19.3 馬なり
橋口調教師「今日から乗り出し開始。ゆっくりのペースでしたが、掛かる素振りも見せず、折り合いも十分。激走だったので、ソエの方が気になったけど、それも大丈夫そうだね。乗った感じも、レースの反動はなさそうだよ。今回で走るのは分かったし、詰めて使っていくのではなく、いつも通りの間隔を取って出走させようと思います。来年のレースに備えて調整していきます」



年内にもう一度小倉で出走の可能性もありましたが、しっかりレース間隔
空けるために、次走は来年になりました。1月後半の小倉開催が目標に
なるのでしょうか。
しっかり栗東で調整して、次こそは勝ち上がって欲しいですね。


2010/12/15

レッドシェリフ、レースの反動なし


10.12.15 

(橋口厩舎)
厩舎まわりで曳き運動の調整。
橋口調教師「多少、歩様に硬さは見られるけど、元々硬さのある馬だからね。これは許容範囲。レースは、勝ったと思ったのにね。惜しかったよ。速い時計で走って、少しは気持ちもピリッとするかと思いきや、今日も全くその気配なし。いつもの通り、ノンビリと周回を重ねていたよ。食欲も相変わらず旺盛だね。レース後で少しは上がるかと思ったけど、まったくそんなことはない。あっという間にペロッと平らげた後は、もっとくれ、もっとくれと催促しているよ(笑)。今のところ、レースのダメージも見られないし、明日から乗り出す予定。中一週でちょうど良いレースがあるけれど、暫く様子を見てから決めようと思います」



レコード駆けの反動もなく、明日からすぐに乗り出す予定とのこと。
ほんと、丈夫な馬です。
しかし、相変わらず食欲は旺盛なようで。育ち盛りなのでしょうか…

(Copyright@TOKYO THOROUGHBRED CLUB)


2010/12/14

パームアイランド、順調に乗り込みをすすめる


(2010-12-13)
京都府・宇治田原優駿ステーブルで調整中です。ウォーキングマシンの運動30分
行った後、本馬場でダクとキャンター2,400mと坂路1本の調教をつけられています。
牧場担当者は「特に心配はありませんが、引き続き坂路で17〜18秒のところ中心に
乗り込みを進めています。もう一回りパワーアップさせたいところなので、状態を
見ながら進めていきます」と話しています。


順調に乗り込みが進められています。
環境の変化の影響もなく、状態にも変わりないようですので、
このままペースを上げていければ問題ないでしょう。



2010/12/13

レッドシェリフ、レース後コメント


10.12.12 レッドシェリフ レースコメント
小倉 2歳未勝利 芝2000 上村洋行 6番人気 2着

上村騎手「最初、行き脚がつかなかったので、出して行きました。変な気の悪さはないのですが、すぐに走るのをやめようとしますね。まだ、走らされている、という感じでした。それでも、これまでより上手にレースを運べたと思いますし、勝負どころでもスムーズに捌けました。追いづらいところもなかったし、これからもっと良くなりそうですよ。ありがとうございました」


調教ではいつも真面目に走っていると言われているのに、レースでは
どうも集中できないようですね。レース慣れが必要なのかも知れません。
スタートからスムーズに流れに乗れること、そして集中して最後まで
走ることの2つがこの馬にとっての現在の課題なのでしょう。

レース時の写真を阪神サラブレッドクラブさんからいただきました。
いつもありがとうございます。

           (Copyright@阪神サラブレッドクラブ)



2010/12/12

レッドシェリフ、レース結果


今日の小倉3R、芝2000mの未勝利戦に予定通り出走しました
結果は、レコードタイムで走りながらもクビ差の2着… 惜しい!

これまでのレースとは違い、好位につけたレースができたことが
ポイントでしょうか。勝ち馬は内を伸びてきていたので、回った
ところの差もあったでしょうね。しかし、ここまでくれば勝って
もらいたかったというのが本音です。

次は是非とも勝利をあげてもらいたいもの
小倉では2週後に同じ2000mの未勝利戦が組まれているので、
そのまま滞在して出走してくるかも知れませんね。



2010/12/10

レッドシャンデル、経過観察中


10.12.10 

(ファンタストクラブ)
米田氏「引き続き、歩様の方は全く問題なく、現在は角馬場調整後、屋内ダートで軽めのキャンター1600mを乗っています。今は骨膜の経過を見ているところで、これが治まってくれば徐々にペースも上げていけると思います。おそらく年内はジックリと進め、来年辺りからペースアップの形になると思います。軽めで乗っていることもあって、馬は元気。ややテンションが高いくらいです。気性的にも、やり出せば頑張ってしまう子なので、気性面もケアしながら進めていきたいと思います。体は500キロ。ふっくら良くなっていますよ」



まだ経過観察を続けているようで、ペースアップにはもうしばらく時間が
かかりそうです。この状況だと、デビューは春先までずれ込みそうです。
少しのアクシデントで大幅にデビューが遅れてしまう難しさを改めて実感
させられます。



2010/12/09

レッドシェリフ、長距離輸送前の調整


10.12.09 

(橋口厩舎)
乗り運動で逍遥馬道を通り、坂路下の角馬場でダク10分後、軽めに坂路1本。
 栗東坂路 70.5-52.5-35.5-17.5 馬なり
橋口調教師「昨日追い切ったけど、脚元や馬体に反動もないので、今日も坂路で調整。明日、小倉に向けて移動するので、当地で2日間滞在。そうなると、長距離輸送があるとはいえ、食いの良いシェリフのこと、すぐに太ってしまうからね。今日もしっかり調整しておいたよ。小気味の良い軽快なフットワークで駆けていたから、乗った感じも問題なさそうだね。状態は安定しているので、何とか良い走りを見せて欲しいね」



追い切り後の反動もなく、2日続けて時計を出しています。
相変わらず丈夫で、馬体減りのしない馬です。これがこの馬の一番の長所
でしょうね。

今回は初めての長距離輸送を無事こなせるのかが一つの課題ですね。普通は
馬体重が減ることを気にしなければなりませんが、この馬の場合は、逆に
多少減ってくれることを期待したいところ。
裏開催でメンバーも手薄になるので、今回はぜひとも成果を出して欲しい
ですね。


2010/12/08

レッドシェリフ、ポリトラックで追い切り


10.12.08 

乗り運動で逍遥馬道を通り、ポリトラックコースにて併せ馬で追い切る。
 シェリフ    76.2-61.0-48.4-36.8-13.3 一杯
 アセナルゴール 
 グランス    75.4-60.2-48.0-36.4-12.9 馬なり
橋口調教師「内を通ったこともあるけど、全体で76.2秒は速いね。終いは一杯になったけど、最後まで辛抱していたし、体重の軽い騎手が乗っていれば、もう少し時計を詰めていたかもしれないよ。最近は、坂路でも集中して走れるようになっていたから、これだけ動けてもおかしくはない。小倉ならメーンバーも落ちるし、なんとか決めてもらいたい。期待しているよ。鞍上は上村騎手で予定しています」
担当助手「時計も良かったし、良く動けていたと思います。ソエの方も気になりませんでした。グンと上昇した感じもありませんが、引き続き良い状態を保っています」



これまでは坂路で追い切りをかけていましたが、今回はポリトラックで
追い切られています。終いは少しかかってしまいましたが、全体的には
まずまずの時計でまとめられたのではないでしょうか。
上村JKに乗り変わりになるようなので、新しい刺激になることを期待
しましょう。



2010/12/07

パームアイランド、順調に乗り込みをすすめる


(2010-12-06)
京都府・宇治田原優駿ステーブルで調整中です。ウォーキングマシンの運動30分
行った後、本馬場でダクとキャンター2,400mと坂路1本の調教をつけられて
います。牧場担当者は「坂路で17〜18秒を中心に順調に乗り込んでいます。
特に不安な点もありませんので、このまま進めていきます」と話しています。


順調に乗り込みが進められています。
今のところ不安もないようですし、このまま少しずつペースアップして
いければ問題ないでしょう。
年明けの入厩が目標になりそうですね。



2010/12/04

ネイチャーガイド09、スピードタイプに育っていきそう


10.12.01 

(下河辺牧場)
「柔らか味と力強さを兼備した、ゼンノロブロイ産駒らしい好馬体の持ち主」と、下河辺牧場の育成、調教の責任者である下河辺隆行氏が高い評価を与えるネイチャーガイド09。現在462キロと、馬体重の上下動が少ないタイプではありますが、1カ月半ほど前に取材に訪れたときよりは、全体的に馬体が引き締まって見えました。

「調教は、ダートコースの方でトロット1200m、ハッキング(軽めのキャンター)1000mが2本というメニューが基本。加えて、坂路に入れての乗り込みも開始した段階です。ウチの牧場の1歳馬のなかでは、調教が進んでいるグループに属していますね。ここまでの感覚としては、ネイチャーガイド09はスピードタイプに育っていきそうです(下河辺隆行氏)」

父に2004年年度代表馬ゼンノロブロイ、母父に1999年年度代表馬エルコンドルパサーという、チャンピオンホース同士のスケールの大きな配合が施されたネイチャーガイド09。性格的には、あまり物に動じない肝の据わったタイプだそうですが、この大物感を、競馬に行ってからも、是非発揮して欲しいものです。



先日、下河辺牧場を訪問した際にも話を聞かせていただいた通り、
調教が進んでいるグループの中で乗り込みが進められています。
これから冬の間、じっくり基礎体力を養うことが課題です。

「スピードタイプに育っていきそう」というコメントはいいですね。
中距離向きの配合ですが、早い時期に一つ勝つためにはやはりスピードが
求められます。

     
      
     (Copyright@TOKYO THOROUGHBRED CLUB)



2010/12/03

レッドシャンデル、3度目のショックウェーブ


0.12.03 

(ファンタストクラブ)
米田氏「今週の月曜日に3度目のショックウェーブを終え、その後は長めの距離をじっくり乗っています。屋内角馬場で速歩3200mなど、体をほぐす感じでじっくりやっています。この後、10日前後にレントゲンを撮り、それで問題なければ、徐々にピッチを上げていこうと思っています。馬体重は500キロ。全体に逞しくなった雰囲気ですが、とくに太い感じはしません。少し楽をさせていた分増えた感じで、この後やっていけば480キロ台で落ち着くんじゃないかと思います」



3度目のショックウェーブを終え、長めをゆっくり乗っています。
このショックウェーブで骨膜が治まれば、入厩に向けて再度ピッチを
上げていけるでしょう。まずは完治させてもらいたいですね。



2010/12/02

レッドシェリフ、追い切り後も順調


10.12.02 

(橋口厩舎)
乗り運動で逍遥馬道を通り、坂路下の角馬場でダク10分後、軽めに坂路1本。
橋口調教師「馬体や脚元に異常はないし、飼い葉も良く食べている。今日も軽く坂路に入れて、心と体をほぐす感じで調整しました。ソエの方も走りには見せていないし、追い切り翌日に、坂路で元気に登坂できるのだから、順調ですよ」
小牧騎手「追い切った反動は無さそうだね。ソエの方も走りには影響していない。多少、口の硬さは感じるけど、乗りづらいところもないし、本当に悪いところのない馬だよ。稽古では真面目だしね。勝たせてあげられなくて申し訳なかったけど、まだ全体的に幼い馬だから、これからからだと思う」



追い切り後も脚元には問題はなく、ソエも走りには影響していないとの
ことで一安心。
「悪いところのない馬」という小牧JKの評価は微妙なところですね。
現時点ではまだ残念ながら特に強調できる点がない、というのが実情で
しょう。まだ幼いとは言え、次の小倉はメンバーも手薄になるでしょう
から、なんとか格好をつけてもらいたいところです。



2010/12/01

レッドシェリフ、1週間前追い切り


10.12.01 

(橋口厩舎)
乗り運動で逍遥馬道を通り、坂路にて併せ馬の内で追い切る。
 助手 シェリフ    13.7-13.2-13.1-0.0  一杯
 助手 シャインホーク 52.9-39.3-26.3-13.1 なり
担当助手「シェリフの時計はエラーになりましたが、シャインホークと併入で、いつもよりヤル気を見せていましたよ。最後までしっかりハミを取って、安定した走りでした。稽古駆けする馬ではないし、馬場状態も良くなかったので、今日の時計なら十分でしょう。来週のレースに向けて、順調に調子を整えています」



来週の小倉での出走に向けた1週間前追い切りを行いました。
馬場状態も悪かったとのことなので、全体で53秒を切るぐらいで
まとめられていれば、この馬としては問題ないでしょう。

相変わらず調教は真面目にハミを取って走っているようなので、
これがちゃんとレースにつながると良いのですが。


2010/11/30

タッチフォーゴールド09、遊離軟骨の除去手術


10.11.30 

(社台ファーム)
社台ファームのイヤリングから、調教を積む若駒たちが集う厩舎に移動してきたタッチフォーゴールド09。取材に訪れた日には、1時間のウォーキングマシンを行った後、馬場に入って40分ほどの乗り込みという調教メニューが施されていました。社台ファームの青田氏が、その現況を語ってくれます。

「立派な馬体の持ち主ですが、動きに柔らか味があって、素質の高さを感じさせてくれますね。大型馬ですし、ジックリと乗り込んでいく予定を立てています」

極めて順調に来ていたタッチフォーゴールド09ですが、11月下旬に行われた定期化骨検査で、両飛節にOCD(遊離軟骨)が判明し、近日中に除去手術が行われることになりました。社台ファームの長浜氏は、その症状について、こうコメントしています。

「患部に腫れがあるわけでもなく、歩様に乱れもありません。もちろん、手術によって競走能力に影響が出るわけでもありません」

3歳上の半兄タッチミーノット(父ダンスインザダーク)が、10月23日に東京競馬場で行われた1000万下南部特別に快勝するなど、明るい話題も多かったタッチフォーゴールド09。手術による休養をプラスに転じ、今後の大きな成長に繋げることを期待しましょう。



遊離軟骨の除去手術ですか…
競争能力に影響が出ることはないとのことなので一安心ですが、これから
乗り込み量を増やして基礎体力増強を、という時期だけにもったいないですね。
晩成傾向のある一族ですので、この小休止が成長を促す方向につながると
期待しましょう。

(Copyright@TOKYO THOROUGHBRED CLUB)



2010/11/29

パームアイランド、移動後も状態は良い


(2010-11-29)
京都府・宇治田原優駿ステーブルで調整中です。ウォーキングマシンの運動30分
行った後、本馬場でダクとキャンター2,400mと坂路1本の調教をつけられています。
牧場担当者は「こちらに来てからもすぐに乗り出せた様に、状態は良いですね。
現時点では坂路でハロン18秒程度のキャンターが中心ですが、今の感じで乗り込んで
いければ、ペースアップも見えてくると思います」と話しています。


宇治田原で乗り込みを始めています。
移動の影響も無いようですし、このまま順調にペースをあげて
いければ、年末年始にも入厩できるかも知れませんね。
ようやくここまで漕ぎ着けたので、とにかくアクシデントがない
ことを祈ります。


2010/11/27

ビービーバーニング09、牧場見学


社台ファーム、下河辺牧場、ファンタストクラブと見学した翌日の
朝は坂東牧場へ。一昨年、パームアイランドを見学させていただいた
ので、これが2回目の訪問になります。



筋肉質のしっかりした馬だな、というのがビービーバーニング09の
第一印象。骨太で、トモの容積もあるので、どちらかと言えばパワー
タイプかな、という気がします。ダートは問題なくこなせそうなので、
芝でやれるだけの素軽さがあるかどうかがポイントですね。

ご案内いただいた方にお聞かせいただいた話のポイントは次の通りです。

・現在の馬体重は440kg程度。競馬に使う頃は460kgぐらいになりそう。
・距離適性は、父のアドマイヤムーンがどの程度影響するかにもよるが、
 2000mぐらいまでか。
・現在はコースで2400m、週2回は坂路で800〜1000mのメニュー。当面、
 このペースで乗り込みを続け、基礎体力作りに努める。
・気性面は特に問題なし。真面目なタイプだと思う。
・領家調教師も状態を気にかけておられる。




2010/11/26

レッドシャンデル、ショックウェーブ治療を継続中


10.11.25 

(ファンタストクラブ)
マシン運動40分、常歩4000m、ハッキング1600m、坂路1本(20-20)。
米田氏「先週末に2度目のショックウェーブを行ったので、今週末にもう一度やって終了の予定。ただ、その後、レントゲンで骨膜の具合を見て、必要ならば、もう1クール(3回)行う可能性もあります。休まず運動を続けているので、毛ヅヤは相変わらずピカピカですよ。休ませると毛が伸びてきてしまうので、緩ませない程度の運動は続けていきますね。ショックウェーブで治療している間は、ハロン20秒くらいで乗っていくことになります」



引き続き、骨折箇所の治療のため、ショックウェーブを行っています。
治療中とは言え、運動は続けているので、脚元さえパンとすればそれほど
時間がかからず態勢が整えられるのではないでしょうか。

(Copyright@TOKYO THOROUGHBRED CLUB)


レッドシェリフ、歩様に硬さが目立つ


10.11.25 

(橋口厩舎)
乗り運動の調整。
橋口調教師「予定レースを延ばしたので、今日は坂路上の角馬場で乗り運動の調整。もともと歩様に硬さのある馬だけど、いつもよりも少し硬さが目立ったので、延ばしたのは正解だったかもしれないね。歩様には見せていないけど、右前のソエも出かかっているからね。次走まで少し間隔があるので、その間にしっかりケアして調子を整えていくよ」



連戦の疲れか、ここにきて歩様が更に硬くなってきているようです。
ソエも出かかっているとのことなので、橋口調教師もコメントされている
ように、予定を先延ばししたのは正解だったでしょう。
続けて使っているし、小倉への輸送もあるので、それほど強い調教は必要
ないでしょう。ここは無理せず脚元を最優先に調整してもらいましょう。



2010/11/24

レッドシェリフ、小倉2000mに予定変更


10.11.24 

(橋口厩舎)
乗り運動で逍遥馬道を通り、坂路下の角馬場でダク10分後、坂路にて併せ馬で追い切る。
助手 レッドシェリフ  53.6-39.7-27.0-14.2 一杯
助手 カレンナホホエミ 53.0-39.1-26.4-13.6 馬なり
橋口調教師「カレンナホホエミの胸を借りての追い切りでした。シュッとした反応が無い馬なので、それを見越して早くから動きたかったのですが、途中で脚を使ってしまった分と、馬場が重たかったのもあって、終いの時計は今ひとつでした。もう少し反応良く、スムーズに動けると良いんですけどね。今週のメンバーを確認したところ、強い馬がいるようなので、わざわざ強い相手にぶつける必要もない。小倉2週目の芝2000mに目標を変えました」



今週末の出走を予定していましたが、12月12日の小倉2000mに目標が
変わりました。現時点では、相手関係を見ながら少しでも勝機がある
ところを狙って行くのは正しい選択だと思います。
小回りの小倉で器用に立ち回れるのかは少々心配です。

阪神JFの開催日なので、鞍上が誰になるのかも気になるところですね。
しっかり馬を動かせる騎手が空いていれば良いのですが。



2010/11/23

レッドシャンデル、牧場見学


下河辺牧場での見学を終えて、次にお邪魔したのはファンタストクラブ。
広大な敷地が売りの育成場ですが、坂路がずっと伸びている風景からも、
贅沢に土地を使っていることがよくわかります。



ご案内いただいたのは、東京TCの近況更新でもおなじみの米田氏。
とても丁寧にシャンデルの状況を説明して下さいました。

とても毛艶が良くて見栄えがするな、というのがこの馬の第一印象。
米田氏のお話では、この時期の牝馬はかなり冬毛が出ているのが普通で、
この毛艶の良さは体調が良い証拠とのこと。
もう一絞りすれば、すぐにでもレースに使えそうな体つきなので、早く
骨折が癒えることを期待したいですね。

米田氏からお伺いしたその他の話は以下の通りです。

・骨折は軽微なもの。おそらく札幌でのゲート練習時に転倒した際に
 やっていたと思われる。ショックウェーブでケアをしている。
・ショックウェーブ中はペースを落とすが、完全に休むほどではない。
 年明けぐらいには厩舎に送り出せれば、と考えている。
・気性面はだいぶん大人になってきたが、走る時にはまだ行きたがる
 ところが強い。
・飛折の折りが深く、スピードと切れはありそう。行きたがる気性面
 から、現時点ではマイルぐらいまでの短い芝のレースがベストと思う。
・まだトモに力がつききっていないため、背中からトモにかけて疲れが
 溜まりやすい。

やはりまだ気性面は課題になっているようです。
見学時にはおとなしく、担当の方に何度も甘えるような仕草を見せる
可愛い馬ですが、一旦切れると目つきがはっきり変わるとのこと。
とは言え、以前はじっと立っていられなかったそうなので、少しずつ
大人にはなってきているようです。





パームアイランド、宇治田原優駿ステーブルへ移動


(2010-11-22)
天栄ホースパークで調整を続けると、確認した調教師の指示で、18日に京都府・
宇治田原優駿ステーブルへ移動しています。牧場長は「無事に到着しています。
来たばかりですし、今週は軽めで様子を見て、問題無い様ならば徐々に進めて
いきます」と話しています。


いよいよ天栄から栗東に近い外厩へ移動になりました。
ここでもうしばらく乗り込むことになるでしょうから、入厩は年明け
ぐらいになりそうですね。

場所も変わって、今後どのような動きを見せてくれるのか楽しみです。



2010/11/22

ネイチャーガイド09、牧場見学


午前中の社台ファームから下河辺牧場へ移動。
つい先日出資を決めたネイチャーガイド09を見せてもらいました。



現在の馬体重は460kg程度。担当の方の話では、もう少し増えて480kg
程度になれば理想的とのこと。母のネイチャーガイドも小さい馬ではない
とのことなので、もう一回り成長が期待できるかも知れません。
調教を始めてから、体にしまりが出てきつつ、馬体重は確実に増えている
ので、ここまではとても順調に来ているようです。

担当の方に聞かせていただいた話のポイントは以下の通りです。

 ・現在はダートコース1000m、もしくはダート600mと坂路1本という
  調教メニュー。冬場は坂路で調教ペースを徐々に上げていく予定。
 ・サンデー系らしい切れは感じられる。
 ・距離適性は、マイルから中距離か。
 ・真面目な気性。特に騎乗すると集中をみせる。
 
見学終了後、ご好意で坂路コースに入れていただきました。
ここの坂路はウッドチップではなく、木の皮を薄く剥いだものを使用して
いるそうです。チップに比べコストが安く、なじみも早いのがメリット。
実際に歩いてみましたが、かなりクッションは効いていましたね。
ネイチャーガイド09も、これから冬にかけて、頑張ってこの坂路を駆け
上がってもらいましょう!




(追記)
ご案内いただいた方にいろいろ聞かせていただいた中で面白かったのは、
社台のダート直線坂路に関する話。先日、研修の一環で社台に見学へ
行かれたそうです。この坂路は砂が深いと言われていますが、想像以上に
深いダートだったとのこと。やはりかなりの運動量になるようです。
「うちの馬はこの直線コースで乗り込んでいるから、コーナーが下手。
だから新馬勝ちはあまり狙ってない」なんて社台の方はおっしゃっていた
ようですが、これはご謙遜でしょう。